虫歯が突然できました

虫歯が1ヶ月で突然できることって
ありますか?

質問

数ヶ月前に歯がしみるところがあって歯医者に行きました。虫歯はないから知覚過敏だろうと言われ、知覚過敏にはレーザーを当ててもらい、また久しぶりの歯科受診だったので、歯石も取ってもらうことにしました。

今日、定期検診のクリーニングに行って、虫歯ができていると言われました。
ちょっと削って詰めるだけで治ると言われたんですが、削らなきゃいけないような虫歯が1ヶ月でできるものなんでしょうか?

1ヶ月前にもクリーニングに行っているのですがその時に見つからなかったのが不思議です。

次回の予約は1週間後となりました。できればもっと早く治療して欲しいです。急に現れて要治療となった虫歯なのに、1週間も放っていたらどんどん進んで、削る範囲も大きくなってしまうのではないかと不安です。

歯科医師の回答

虫歯は1ヶ月でできてしまうことがあります。それは、しっかり歯磨きをしていても起こり得ます。なぜでしょう。

それははぎしりやくいしばりからくるものもあるからです。はぎしり、くいしばりがあると、歯にヒビがはいってしまい、そこに虫歯菌が侵入して虫歯をつくってしまうのです。

ヒビはとても細かく、歯ブラシの毛先を当てることができません。なので歯磨きをしっかりしていたとしても、虫歯ができてしまうことがあるのです。

新型コロナウイルスやストレスの影響

また、最近の米国歯科医師会(ADA)の調査によると、新型コロナウイルスによって生活スタイルの変更を余儀なくされ、そのストレスによりブラキシズム(はぎしり)を発症した患者様が増え、ストレスからくる口腔疾患が増加していることがわかりました。

この口腔疾患とは、はぎしり、食いしばりのほか、歯の欠けやひび、顎関節症がそれに当たります。

顎関節症は顎があけづらいといった症状や、口を開けるとカクカク音がするといった分かりやすい臨床症状があります。

定期検診が大事!

しかし、歯の欠けやひびはどうでしょうか。欠けやひびが大きい場合は、冷たいもので歯が染みるなどの症状が出るかもしれませんが、そうでなければほとんど症状として現れてきません。そう、自分では気づくことはほとんどできないのです。

ですので、これまで以上に定期的に歯科医院を受診し、歯の健康を維持していくことが重要になります。また、定期的にレントゲンも撮り(最低1年に一度)目で見えない部分の虫歯の有無も確認できると良いですね。

また、現在、在宅ワークが増えており、甘いものを口にしやすい環境になっています。長時間口の中に甘いものがあると、歯頚部(歯の表面の付け根の部分)が虫歯になる可能性が高いです。

その場合、質問にあるように少し削って詰め物を入れるということがあります。

虫歯ができてしまうメカニズム

虫歯菌の酸で歯が溶け出すのが「虫歯」

虫歯菌が歯にくっ付いたら虫歯になるわけではありません。虫歯菌が食物の中に含まれる糖や炭水化物を利用して酸をつくります。この酸によって歯は脱灰します。脱灰とは歯の表面からカルシウムイオンやリン酸イオンが溶け出すことをいいます。

唾液の緩衝能によって、溶け出したイオンが歯の表面に沈着し、歯が破壊されることを防ぎます。これを再生石灰化といいます。食後約30分くらいでもとのph7に戻ります。

左の図がステファンカーブと言われるものですが、歯は物を食べると脱灰、再石灰化をしているということをあらわしたものになります。

お口の中のph

phが5、5を下回るつまり、お口の中が酸性になると脱灰、歯が溶けるということが起きます。しかし、唾液の緩衝能力によってお口の中のphが上がっていき、再石灰化が起きます。

物を口に入れる頻度が高いほど、歯の脱灰の時間が長くなり、それがやがて虫歯になるのです。虫歯にならないためには、間食の回数を減らすこと、食後の歯磨きで予防します。

また、夜寝ている間は唾液の分泌量が少なくなるため、寝る寸前の飲食は控えましょう。

症例①

こちらの3本のうちどこに虫歯があるかわかりますでしょうか。一見見ただけでは分かりづらいですよね。

実は歯と歯の間に虫歯ができているのです。この患者様は食いしばりがあり、普段から強い力で噛み締めてしまう癖もありました。症状も全くなかったので、私に虫歯があると指摘されてもわからなかったのですが、虫歯を少し取ったところを写真を撮ってお見せして、「本当に虫歯あったんだ」とおっしゃっていました。

こちらはしっかり虫歯を取り切った後、型取りをして、つめ物(インレー)を入れました。インレーについてはこちらを参考にしてください。

インレーについて

症例②

治療前 治療後

ちなみに銀歯の中でも虫歯になることが多々あります。左の写真が銀歯を取る前、右の写真は銀歯を取った後になります。

こういったものは目で見ただけでは分かりませんので、レントゲンを撮って確認するなどのことが必要になります。

虫歯のことについてはこちらも参考にしてください。

虫歯について

衛生士からの回答

歯と歯の間に「虫歯」ができる場合も

残念ながら1ヶ月で虫歯ができてしまうことはあります。特に隣接と言われる歯と歯の間は肉眼での確認が難しく十分に歯ブラシが届かないため虫歯になりやすい部位です。この歯と歯の間の虫歯を予防するには適切なセルフケアが必要です。

1ヶ月に1度プロフェッショナルケアを行っていても残りの29日はご自身でのケアになりますのでセルフケアの質を向上することが虫歯予防に繋がります。セルフケアの中でも特に効果的なのはデンタルフロスです!

歯ブラシの届きづらい歯と歯の間の歯垢を細い糸で取り除きます。フロスを通すことにより歯ブラシのみでは60%の歯垢除去率が80%にアップします。またフロスによる効果は虫歯予防の他に歯周病予防・口臭予防とメリットがたくさんあります。

ポイントは1日1回でもいいので毎日行うことです。フロスには糸状の指まきタイプのものと持ち手のついた糸ようじタイプのものがあります。ご自身に合った方をお選びください。使用法に関しては歯科衛生士にお尋ねください。丁寧に指導致します。

また虫歯予防に大きな効果をもたらせてくれるフッ素もセルフケアで取り入れることが可能です。フッ素配合の歯磨剤や洗口液を使用してみましょう!歯磨剤等に配合されているフッ素濃度は1500ppm以下と定められており、販売されているものの中で高いもので1450ppm程度のものがあります。製品により違いがありますので購入の際にフッ素濃度の高いものを選びましょう。

フロスもフッ素も継続して使用することが大切です。セルフケアの質の向上で虫歯予防を目指しましょう!

まとめ

歯科医師、歯科衛生士ともに1ヶ月あれば虫歯になってしまうという見解でした。

虫歯になってしまうメカニズムを説明しましたが、歯にひびがはいっていると、セルフケアだけでは限界があるため、定期的にしっかり歯科医院へ通い、チェックやクリーニングを受けることをおすすめします。

虫歯になってしまったとしても、早期発見、早期治療することで、歯を削ったりする量が少なくなるのはかなりのメリットであります。

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