コラム

エアロゾル対策は
どうなっていますか?

エアロゾルってなに?

気体の中に浮遊している微小な液体または固体の粒子のことをいいます。
エアロゾルは、その生成過程の違いから、粉塵であったりミストなどと呼ばれ、気象学的には、
色の違いなどから、霧、もや、スモッグなどと呼ばれます。

エアロゾル感染について

・飛沫感染:感染患者のくしゃみ、咳、会話などで放出された病原体を含む飛沫(5μm以上)が口腔粘膜、鼻粘膜結膜などに付着することにより感染
→くしゃみなど、で放物線を描きながら重力によって1〜2m先の地面に落下します。粒子径が大きいので不繊布のマスクを通過しない。

・空気感染:病原体を含んだ飛沫が乾燥してさらに微小な(5μm以下)飛沫核となり空気中に浮遊し、それを吸引することにより感染
→水分が蒸発して軽く、より長い時間、長い距離を空気中を漂えます。とても微小なため、肺の中を通る気管支の末端である肺胞まで到達できるとされている。

新型コロナウイルスの感染様式は?

今回の新型コロナウイルスの感染様式は飛沫感染、空気感染といわれます。また、接触感染もあります。
接触感染とは、例えば、くしゃみや鼻をかむ際に唾液や鼻汁を触った手がウイルスで汚染され、その手でドアノブだったり、
公共のものを触り、そこに付着したウイルスがものを介して別の人の手にうつり、その手を顔面に持っていくことで感染が成立
します。
ですので、『顔に手を持っていかない』、『手の消毒や手洗い』が重要と言われています。

当院での感染予防策

そのため当院では、標準の感染対策のほかに、次のような対策をして対策をしています。

※標準の感染対策はこちら

・閉鎖空間に浮遊したウイルスを除去するために定期的な換気をする。具体的には、すべてのドアや窓を開けて換気をします。
・複数の患者の診療を同時に行わない。
・一人一人の治療の間隔をあける。
・新型コロナウイルスは銅表面に4時間、ステンレス表面に48時間、プラスチック表面に72時間生存するとされています。そのため、接触感染を考慮した手袋やガウンの装着、手の触れる場所の消毒や手洗いは極めて重要であると考え、写真のように実行しています。

ちなみに、
歯科医院で新型コロナウイルス感染症患者と長時間の濃厚接触があった場合

・低リスクで就業制限なし
・着用しているPPE:マスク、目の防護衣、手袋、ガウン
・着用しているPPE:マスク、目の防護衣(ガウンまたは手袋なし)
・中リスクで就業制限あり
・着用しているPPE:マスク、手袋、ガウン(目の防護衣なし)
・高リスクで就業制限あり
・着用しているPPE:着用なし
・着用しているPPE:目の防護衣、手袋、ガウン(マスクなし)
とされており、マスクと目の防護衣の重要さがわかります。

・フリーアームアルテオ(口腔外バキューム)で、
エアロゾルを除去してます!

口腔外バキュームを使うと何がいいの?

写真のように歯科治療はかなりの水しぶき(エアロゾル)が飛びます。
これを吸うことで飛散を防ぎ、感染予防になります。
もう一度言いますが、
・新型コロナウイルスの感染経路は、飛沫感染、接触感染
・密閉空間で長時間高濃度の汚染されたエアロゾルに暴露した場合、伝播が起こりうる
です。
これらを予防することで、患者様や、我々への感染を防ぐのです。

参考文献

渥美克幸:『クリニカルアドバンス 口腔外サクションの効果的な使用方法を検証する』
DENTAL DIAMOND ,45:170-177,2020

茂木伸夫:『口腔外サクションは歯科飛沫をどこまで防ぐか?』
歯界展望,115:976-980

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