インプラントを詳しく知って、
快適な食生活を!
現在の治療費と異なる場合がございます。最新の治療費は料金表をご確認ください。
歯を失った時の治療方法とは?
随分前に虫歯がひどくなったことにより歯を抜いたけれども、そのまま放置している方がいらっしゃいます。
放置していますと、後方の歯や反対の歯が徐々に動いて倒れてきたり、反対側の歯が出てくるなどして、噛み合わせが乱れてしまいます。
噛み合わせが一度乱れてしまうと、周りの歯に余分な力がかかります。歯はこの余分な力にかなり弱いです。
そのため、前に抜いた歯の周りの歯までだんだんグラグラして、抜かなくてはいけなくなることもあります。
また、歯ならびが悪くなるなどして、歯を磨きづらくなり、虫歯になったり、歯周病になることで、抜かないといけなくなることもあります。
さらに、歯がないことで、片方だけの顎で噛んだりすると、お顔のバランスも崩れてしまうこともあります。
では歯を補うための治療はどのようなものがあるのでしょうか。
- 入れ歯
- ブリッジ
- インプラント
- 歯の移植
の4つになります。それぞれどういった治療かご説明します。
1.)入れ歯:取り外しが可能で、
素材によりますが保険内で作れます。
ですが、異物感が強く、食事の際の味覚や触感が損なわれます。また食物を細かく砕く力はご自身の歯に比べると1/3程度になってしまいますし、隣の歯にばねをかけるので見た目もよくはないですが、なにより力の負担をかけるため、ばねをかけている歯の寿命が短くなる傾向にあります。

2.)ブリッジ:その名の通り、
橋をイメージしてもらうと理解しやすいです。
隣同士の歯を削って橋渡しのようにつなげたかぶせ物が入ります。
ただ、健康な歯を削ってしまうのは、大きなデメリットになります。
取り外しをする必要はありませんし、入れ歯のように異物感、装着したという感覚は少ないです。
さらに、素材により保険内で作れます。もし白くしたい場合は保険外で作れます。

3.)インプラント:人工の根を顎の骨に
埋め込み、その上にかぶせ物をつけます。
人工の根というのは素材がチタンのネジになります。
チタンは骨と結合しますので、しっかりとものを噛める様になります。
しかし、骨と結合するまでに3ヶ月〜6ヶ月かかります。
そして、保険外治療ですので費用は保険治療に比べてかかります。
ですが、隣の歯を削りませんし、見た目の仕上がりが自然です。

4.)歯の移植:簡単に抜ける親知らずが
残っている場合で、下の顎で用いられる
方法になります。
もちは5年ほどと言われていますが、それ以上持つこともあります。
骨に歯がしっかりと固定されるまで3〜6ヶ月かかります。
移植した歯は根の治療を行い、最終的にかぶせ物をして完成になります。
どの方法にしてもしっかりとしてメインテナンスは必要です。
つぎにまた歯を抜かなくて良い様に3ヶ月に1度は歯科医院でクリーニングを受けましょう。
インプラントに使う材料を知ろう
自分の骨の中にいれるインプラント治療ですが、どのようなものなのでしょうか。
金属ときくと、不安に思われるかもしれないですね。
骨の中に入れるネジをインプラント体といいますが、インプラント体はほとんどがチタン素材になります。
チタンは生体親和性が高く、骨と結合します。
つまり、人体に異物として認識されず、骨が周囲にできて取り込まれる状態になります。
骨とインプラント体のこの結合をオッセオインテグレーションと言います。
オッセオインテグレーションを得られることで強固な根が出来上がりご自身の歯と変わらない感覚で食事をすることができます。
整形外科の分野でも人工関節にはチタンが使われていますのでほぼ安心して頂いて大丈夫かと思います。
しかしアレルギーがないかといわれるとそうも言いきれません。
チタンは金属のなかでも最もアレルギーになりにくいものですが、ごく稀にチタンにもアレルギー反応を示す方がいらっしゃいます
金属アレルギーとは、金属がイオン化し溶け出し、生体と反応することで起こります。
チタンは水に溶けにくく耐久性がかなり高い素材ですが、稀にアレルギーを持っている方もいます。
もし不安であれば、医科でアレルギーテストをして頂いて、問題がないことを確認してから治療をしていきますのでご安心ください。
また、人間ドック等でMRIをするのだけど、どうなのかと疑問に思われる方も多いと思います。
チタンは磁性体ではありませんのでMRIの影響を受けません。
ですから安心して治療を受けることができます。
ただし、入れ歯などに磁性体であるマグネットを使われていると影響がでてしまうので注意が必要です。
インプラントの料金について
こちらがインプラントにかかってくる諸費用になります。
診断料(手術をしなくても かかってくる費用になります) |
55,000円 | |
インプラント体(埋入料) | 165,000円 | |
上部構造(うわ物) | ジルコニアボンド | 220,000円 |
ジルコニアステイン | 165,000円 | |
マルチユニット アバットメント(1本) |
33,000円 | |
骨造成 | GBR | 110,000円 (1本) |
ソケットリフト | 110,000円 (1本) |
|
サイナスリフト | 220,000円 (片顎) |
|
ソケット プリザベーション |
110,000円 (1本) |
|
チタン メッシュ 併用 |
55,000円 | |
歯肉移植 | 110,000円 | |
サージカルガイド(1本) | 55,000円 (1本追加:11,000円) |
|
静脈内鎮静法(IV) | 77,000円 | |
2次オペ(2回法) | 22,000円 | |
仮歯(1本) | 55,000円 | |
マウスピース | 33,000円 | |
メンテナンス (お口の中が インプラントのみの場合) |
8,800円 |
インプラントの基本費用は診断料、インプラント体、ジルコニアを使用した上部構造(かぶせ物)と、385,000円になります。
かぶせ物をジルコニアボンドといううわ物にすると440,000円になります。こちらは前歯など審美的に要求が強い場合に使用する材料になります。
インプラントを埋入するための骨の量が十分でない方は、骨造成が必要になってくるため、金額の加算があります。
部位と骨の量によりますが、110,000〜220,000円になります。
またその他のオプションとして、CTでシュミレーションした通りにインプラントを埋入するための装置(サージカルガイド)を使い、より精密に安全にオペを行う方法は55,000円です。
麻酔の専門医に麻酔(静脈内鎮静)をしてもらい、血圧、脈拍等を管理してもらいながら眠っている間にオペを行う方法は77,000円です。
インプラント治療にかかる期間について
インプラント治療はどれくらいの期間かかるか気になりますよね。
インプラントを入れるのが上顎なのか下顎なのかでも期間が異なりますが、最短でおよそ4ヶ月くらいです
ただこれは、何も問題なく進んだ場合になります。
歯ぐきの中には歯を支える骨(歯槽骨)があるのですが、その骨が足りなけばインプラントを埋入することができません。
インプラントを埋入する前に骨をつくる手術が必要になり、その期間もプラスされます。
骨をつくる手術をした後は2、3ヵ月くらい様子をみます。長い時で6ヶ月待機する場合もあります。その後骨ができてやっとインプラントをできるスタートラインに立つのでインプラント治療の期間はかなり個人差があります。時間はかかりますが第2の永久歯とも言われてますし、自分の歯と同じように噛めるので食べるものを選ばずいつまでも健康でいられます!
インプラントを検討される場合はまずは残ってる骨を調べるとこから始めましょう。そのために、CTのある歯科医院で検査を行うとスムーズです。
実は治療よりも大事なメインテナンス
インプラント治療が無事に終わってホッとして、これで歯科医院に行かなくて済む。
とはならないのが本当のところになります。
せっかく治療したのにまた再発など起こしたくないですよね。
積極的な治療が終わった後は、予防歯科のスタートになります。
インプラントはメインテナンスが絶対的に必要不可欠なのです!
メインテナンスと聞いて、家での歯ブラシやフロスだけじゃダメなんですか?と疑問が出てきそうですね。
歯科医院でのアフターケアをしなかったり手入れが悪ければ高いお金を払って入れたインプラントを除去したり、再手術になる可能性もあるのです。
なぜならインプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病になってしまいます。
メインテナンスではインプラントの周囲に炎症がおきてないか、人工の歯がゆるくなってないか、かみ合わせは問題ないかをチェックします。インプラントは横揺れの力には弱いと言われていますので、かみ合わせのチェックはとても大事になります。
自分ではかみ合わせが良いのか悪いのかなかなかわからないですよね。
また、自分でのケアも100%はとても難しいですから、苦手な箇所はしっかり歯医者さんに診てもらって、きちんとクリーニングしてもらうのが良いと考えます。
メインテナンスの間隔ですが、3ヶ月に一度が良いでしょう。歯磨きが苦手だったり、よく磨き残しがあるような方ですと1、2ヶ月でも良いでしょう。その際は衛生士に適切な歯ブラシの仕方の指導も受けることができます。
まとめ
インプラントは1本あたりが高額な治療にはなりますが、自分の歯のように噛めて違和感も少ないとメリットの多い治療になります。
しかし、メインテナンスができていないと、せっかくかけた費用がもったいないことになりかねません。
そのためにはしっかり歯科医院でのメインテナンスを受けて、最初の予防に努めなければなりません。
この記事を読んでメインテナンスの大切さに気づいていただけると嬉しいです。