親知らずの痛みのせいで左右どちらかで噛みづらいような状態が続いていますと、片側の顎の関節のみに負担が大きくかかってしまい、顎関節症を引き起こしてしまうことがあります。
どんな親知らずでこのようなことが起こるかというと、上下どちらかの親知らずが存在せず、上下片側のみの親知らずがはえており、通常の位置よりも伸びてはえてしまっている場合に起こります。
最初に
顎の関節に痛みがあったり、音がなる、口を大きくあけにくい、といった顎関節症の症状をお持ちの方はいらっしゃらないでしょうか。
この顎関節症、実は親知らずと深く関係があるのです!
親知らずがまだ残っているという方は、親知らずが原因で顎関節症になってしまっている可能性があります。
ここでは、親知らずと顎関節症の関係について説明していきます。
親知らずのせいで顎関節症になる?
伸びているせいで、手前の歯と変な角度であたるせいで痛みが生じるのです。
そのため、噛み合わせを変に変えてしまって左右どちらかの顎関節に支障が出てしまうのです。
このような場合、マウスピースなどを入れて顎の関節をニュートラルな状態に戻してあげることと、原因となっている親知らずを抜く必要があります。
親知らずのせいで顎関節症になる?
親知らずの抜歯を行った後にも顎関節症になってしまうことがあります。抜歯による炎症が顎関節まで波及すると顎関節症になってしまうことがあります。
抜歯の炎症は本来は1週間ほどでおさまりますが、長く続いてしまったり、ドライソケットになってしまうと、痛くて噛めないということが起こります。
そうすると、変な噛み合わせになってしまうことがあり、顎関節症になってしまうのです。
抜歯後の腫れによって口が開けづらいというのは顎関節症ではありません。炎症が早くおさまるように、処方された薬をしっかり飲むこと、安静にすること、抜いた場所をさわらないことを心がけましょう。
また、親知らずがなくなることで、噛み合わせが変化してしまうこともあります。噛み合わせが変化してしまうと、噛むための筋肉や靱帯に今までとは違う向きの力がかかってしまうことでおきてしまいます。
この場合は、筋肉や靭帯をニュートラルな状態に戻してあげることが重要ですので、マウスピースの装着が推奨されます。
まとめ
親知らずが顎関節症の原因になることがご理解いただけたでしょうか。必ずしも親知らずがあるからといって顎関節症になるわけではありません。
まずは、歯科医院にて、親知らずがどのような状態にあるのかを診てもらいましょう。