矯正治療で治せる歯並び

近年、コロナの影響により習慣的にマスクを着用している方がほとんどだと思います。

そのため、マスクで口元が隠れているうちに矯正を始めようと考えている方もいるのではないでしょうか?しかし、今の歯並びが矯正治療で治すことができるのか不安に思う方もいると思います。そこで今回は、矯正治療で治すことができる歯並びについて説明したいと思います。

歯並びが悪くなる原因は歯だけじゃない!

歯並びが悪くなる原因には、歯の大きさやはえ方などの問題だけでなく、上顎や下顎の位置関係や大きさなどの骨格的な問題があります。

例えば受け口の場合、歯には問題がなくても下顎が上顎よりも前に出ているという骨格的な問題が原因と言えます。

虫歯治療

また、小さいお子さまの場合、指しゃぶりや舌を噛むなどの舌癖(ぜつへき)も歯並びが乱れる原因です。このように、歯並びが悪くなる原因は多くあります。

原因で治療方針が大きく変わる!

ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった一般的な矯正治療で治療できるのは、歯のはえ方や大きさなど歯に原因がある場合です。骨格的な原因の場合は、手術が必要な場合もあります。

矯正治療で治療できる歯並び

叢生(そうせい)

歯が綺麗に並んでおらず、歯並びがデコボコしていたり、歯が重なった歯並びを叢生と言います。いわゆる乱杭歯(らんぐいば)や八重歯(やえば)が含まれます。

顎の大きさと歯の大きさのバランスが悪く、歯が綺麗にはえるスペースが足りないことが叢生になる主な原因です。歯並びが悪いため綺麗に磨くことが難しく、虫歯や歯周病になりやすい傾向にあります。また、上と下の歯が噛み合ってないことが多いため、ものを噛みにくく感じることもあります。

ワイヤー矯正やマウスピース矯正などで治療可能ですが、歯を並べるスペースが不足している場合は、スペースを確保するために抜歯が必要になることがあります。

虫歯 歯周病

空隙歯列(くうげきしれつ)

歯と歯の間に隙間がある状態のことを言います。いわゆる“すきっ歯”の状態です。

顎の骨に対して歯が小さい場合や歯の本数が少ないことが原因です。空隙歯列では、歯と歯の間に食べかすが詰まりやすく虫歯の原因になります。また、歯と歯の隙間から息が漏れ、サ行の発音に影響が出る場合もあります。

叢生と同様にマウスピース矯正などで治療することができます。

すきっ歯のイラスト
     すきっ歯の矯正

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎前突は、上の歯が出ている歯並びのことを言います。いわゆる出っ歯の状態です。

前歯が前方に出ているため唇を閉じにくく、口呼吸になりがちです。その結果、お口の中が乾燥し唾液が減少するため虫歯になりやすくなります。

  

上顎前突の原因には、下記の3つのタイプに分かれます。

出歯のイラスト
  1. 上顎の骨が大きいため上顎全体が前に出ているタイプ
  2. 下顎の骨が小さいため相対的に上顎が出ているタイプ
  3. 骨格的な問題はなく歯だけが前に突き出ているタイプ

1、2のタイプは骨格的な問題があるため、手術が必要な場合があります。
3のタイプは一般的な矯正治療で治療することができます。

下顎前突(かがくぜんとつ)

下顎前突は、下の歯が前に出ている歯並びのことをいいます。いわゆる受け口やしゃくれの状態です。下の歯が上の歯よりも前に出ているため食事しづらく、サ行やタ行の発音が難しい場合もあります。

下顎前突の原因には、①下顎の骨が大きいため下顎全体が前に出ているタイプ、②上顎の骨が小さいため相対的に下顎が出ているタイプ、③骨格的な問題はなく歯だけが前に突き出ているタイプの3種類あります。
上顎前突と同様に①②のタイプは手術が必要な場合があり、③のタイプは一般的な矯正治療で治療可能です。

開咬(かいこう)

開咬は歯をかみ合わせときに上下の歯に隙間があり、上下の歯が噛み合わない状態のことを言います。

上下の歯の隙間は主に前歯に見られますが、奥歯にも見られることがあります。上下の歯が噛み合わないためものを噛むことが難しく、顎の関節に負荷がかかり顎関節症(がくかんせつしょう)の原因になります。

  

開咬の原因には舌を噛むなどの舌癖や指しゃぶり、口呼吸などが挙げられます。一般的な矯正治療で歯並びは改善可能ですが、矯正治療と並行して開咬の原因である舌癖や口呼吸の改善が必要です。

口を開けたイラスト

過蓋咬合(かがいこうごう)

歯をかみ合わせたときに、上の前歯が下の前歯に覆いかぶさって下の前歯が見えなくなる状態のことを言います。噛み合わせが深いため、下顎の運動が制限され顎関節症の原因になります。また、下の歯が上の歯ぐきを噛んでしまい傷になることがあります。

過蓋咬合は下記の4つの原因が考えられます。

  1. 下顎が上顎に比べて小さすぎる
  2. 上顎が下顎に比べて大きすぎる
  3. 奥歯の高さが低い
  4. 奥歯の喪失

1、2は骨格的な原因なので手術が必要です。3、4の場合は、矯正治療で治療することができます(4の場合は、奥歯の治療も必要です)。

まとめ

適切な矯正治療を行うためには、ご自身の歯並びが乱れた原因の特定が必要です。原因によっては歯並びの治療だけでなく、癖を正すことも必要な場合があります。

当院では、矯正治療の開始前に歯科医師による無料相談を行なっております。興味のある方はお気軽にご相談ください。

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