歯ぎしり用マウスピースの特徴と効果を徹底解説!

はじめに

歯ぎしりから歯を守り、歯の健康を保つためには、マウスピースが効果的です。
マウスピースの特徴や効果について詳しく解説していきます。

歯ぎしり

歯ぎしり用マウスピースとは

歯科医院では、歯ぎしりから歯を守るために使うマウスピースを作ることができます。
マウスピースを使用することで、歯にかかる力を均等に分散させることが可能です。

夜間に装着するため、「ナイトガード」と言われることもあります。

一般的に上の歯に装着して使用します。歯型を取得し、吸引加圧装置を使用して圧接させて作製します。
嘔吐反射がひどいなどの理由がある場合には、下の歯の方が楽に装着できることが多いため、下の歯で作製することもあります。
型取りをして自分の歯に合ったものを作製するので、しっかりとフィットします。

歯ぎしり用のマウスピースは、矯正用のマウスピースやホワイトニング用のマウスピース・スポーツ用マウスピースとは全く別のものになります。用途に合ったものを使用することが大切です。

ナイトガード

マウスピースの種類

歯ぎしり用のマウスピースは大きくわけて「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」の2種類があります。
それぞれ、次のような違いがあります。

・ソフトタイプ

半透明の柔らかなゴム製の素材で作られており、装着時の違和感が最小限に抑えられています。
歯ぎしりの力が強い場合、徐々に摩耗して穴が生じる可能性があります。
弾力性があるため、人によってはかえって食いしばってしまうこともあります。
状況に応じて、ハードタイプを作製した方が良い場合もあるでしょう。

・ハードタイプ

レジンと言われる硬い樹脂素材でできたものです。ソフトタイプよりも装着時に違和感が出やすくなります。
継続して使用すると違和感に慣れてきます。
かみ合わせの調整が難しいので、調整で通院する必要が出てくる場合があります。
穴が開くなどのトラブルが少ないです。

それぞれ、厚みもいくつかの種類があります。薄い方が違和感は少なくなりますが、破損してしまうリスクも高くなります。歯科医師と相談の上、どのタイプが良いのかを決めていくのが良いでしょう。

市販のものとの違い

ドラッグストアやネットでも、自分でマウスピースを買うことができますが、しっかりとフィットしていないなどの欠点があります。

市販のものでは2種類、成形タイプと成形不要タイプがあります。
成形タイプは、ゴム製のものを自らお湯で柔らかくして、歯に合わせて成形して作るものです。自分で成形しなくてはならないので、成形が面倒であり、完全にフィットしたものが作りにくいという難点があります。
成形不要のタイプは、自分の歯並びに合わないと悪影響が出てしまうことがあります。
歯や顎への負担がかえって大きくなってしまう可能性があるので、注意が必要です。

できるだけ、マウスピースの作製は歯科医院に相談するようにしましょう。

マウスピースの効果

歯ぎしり防止用のマウスピースには、歯を守り、お口の健康を保つのに役立ちます。

歯ぎしりや食いしばりをしている時に歯にかかる負荷は、自分の体重の2倍〜3倍だと言われています。
食事の時に歯にかかる力は10kg程度だと言われているので、かなりの強い力が歯ぎしりや食いしばりによってかかっているということです。

マウスピースによりその負荷が軽減されます。マウスピースの効果を具体的に挙げていくと次のとおりになります。

歯の保護

マウスピースを利用することで、歯ぎしりをした時に歯と歯がぶつかることを防ぎます。歯にかかる負担が減少し、マウスピースがクッションの役割をするので、歯が削れたり、割れたりすることを防止することができます。

歯が欠けた・詰め物が取れた

人工物の保護

虫歯の治療などで歯に被せ物をしている場合、歯ぎしりが繰り返されると人工物が破損したり取れてしまうことがあります。マウスピースで歯にかかる負担を軽減させることで、人工的物を保護することができます。
例えば、審美性が高いセラミック製の被せ物は耐久性がありますが、歯ぎしりや食いしばりなどで強い力が加わると割れてしまうことがあります。
マウスピースを着用することで、質の良い被せ物もより長く使えるように守ることができます。インプラントが入っている歯列の方にもおすすめです。

歯周病の予防や進行の防止

歯周病は、歯を支えている骨や歯ぐきが破壊されていく病気です。進行すると歯を失うことになってしまいます。
歯周病の原因は「歯周病菌」ですが、歯ぎしりなど、歯に強い力が加わると悪化してしまう事があります。
マウスピースの着用は、歯周病の予防や進行の防止になります。歯周病の方は、マウスピースを装着して少しでも歯にかかる負担を減らすようにしていきましょう。

顎関節症の改善や筋肉の緊張の改善

歯にかかる負担が軽減され、顎の位置がリラックスした状態になることから、顎関節症が改善されることがあります。また、顔の周りの筋肉の緊張がほぐれ、肩こりや頭痛などの原因のはっきりわからなかった症状が緩和されることもあります。
スプリントと言われる顎関節症専用のマウスピースもあります。顎関節症が主症状の場合には、専用のものを使用した方が良い場合もありますので歯科医師によく相談するようにしましょう。

口腔外科

歯ぎしり用マウスピースをおすすめする方

夜間、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方はマウスピースの作製をおすすめします。自覚していない場合でも、家族から歯ぎしりを指摘された場合や、起きた時に顎のあたりが疲れている場合には、歯ぎしりをしているかもしれません。
日中、仕事中などに食いしばりをしている方は、夜間にこだわらず食いしばりが起きる作業中に装着するのも良いでしょう。

次のようなお口の状態に当てはまる方は、歯に強い力がかかっている可能性があります。歯を守るためにマウスピースを検討しましょう。

自費治療で、セラミックの被せ物を入れた場合やインプラント治療をした場合などは、特別な症状が出ていなくても、歯を守るために、予防としてマウスピースを装着するのもおすすめです。

マウスピースの価格

歯ぎしり防止用のマウスピースは、保険適用の範囲内で作製することができます。3割負担の方の場合で3,000円〜5,000円程度です。
マウスピースはずっと使用できるわけはなく、使用していくうちにすり減りなどが起こり作り替える必要が出てきます。
作製してから半年経過すれば、保険内でもう一度作製することができます。半年以内の場合には、自費治療となります。

マウスピースの調整と定期チェック

出来上がったマウスピースは、調整が必要になることがあります。かみ合わせのバランスなどを考えて、歯科医師が調整していきます。

特にハードタイプのマウスピースは完成後、調整が必要になることが多いです。

マウスピースをしていると、どのくらい歯ぎしりや食いしばりをしているのか、目で見て確認することもできます。睡眠時に歯ぎしりや食いしばりをしていても、自覚が無い方も多いです。マウスピースを装着していると、マウスピースがすり減り、歯ぎしり・食いしばりの跡が残ってきます。目で見て自覚することで、その効果を実感することができるでしょう。

使用していると、かみ合わせが変化したりすり減りが起こることにより、調整が必要になります。定期検診の時には持参するようにしましょう。
すり減った場合でも修理をしながら使うこともできますが、消耗品になりますので1年以上経過したら作り替えていくのが良いでしょう。

マウスピースの管理方法

マウスピースは、お口の中に入れているため細菌などの汚れが付着します。
歯と同じように汚れをしっかりとり、清潔を保つようにしましょう。
管理方法について細かく解説していきます。

マウスピースは柔らかめの歯ブラシか指で擦り洗いをする

マウスピースを外したら、流水下で柔らかめの歯ブラシか指でこすり洗いをしましょう。
変形する可能性があるので、お湯を使ってはいけません。また、歯磨き粉は不要です。
より清潔にしたい場合には、マウスピース専用の洗浄スプレーが販売されているので、使用すると良いでしょう。
洗浄後は、通気性の良い場所に保管するようにしましょう。

歯をしっかり磨いてから、マウスピースを装着する

歯に汚れが付着したままマウスピースを装着すると、マウスピースの内側は細菌の温床になってしまいます。
虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまうので、しっかりと歯磨きをしてからマウスピースを装着するようにしましょう。

専用のプラスチック容器に入れて保管する

マウスピースは透明や半透明でできているので目立ちません。ティッシュの上やタオルの上などに置くと、間違って捨ててしまったり踏んでしまう可能性もあります。紛失や破損の原因になるので、しっかりと専用の容器に入れて保管するようにしましょう。
マウスピースは通気性を良くしないと、不衛生になってしまうことがあります。
マウスピース用の細かい穴が開いた専用の容器がおすすめです。

まとめ

歯ぎしり用のマウスピースは、歯にかかる負荷を軽減し、歯を守りお口の中を健康に保つのに役立ちます。
歯自体が削れたり割れたりするのを予防するほか、被せ物が入っている場合には被せ物の破損を予防します。
また、歯周病の進行の予防や顎関節症の改善にも役立ちます。
マウスピースは、保険診療で作ることができます。

歯にすり減りが見られる場合や、破折の既往がある場合には、歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。

歯科医院でマウスピースの作製を相談してみましょう。
マウスピースを使い始めたら、破損や紛失をしないように十分に注意しながら、衛生を保つように心がけましょう。

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