マウスピース矯正中の食事で注意したいこと

はじめに

インビザライン

マウスピース矯正は、口の中にマウスピースという歯列と同じ形で作製されたものを装着し、歯列を整える方法です。

マウスピースはポリウレタン製で柔らかさがあり、厚さは0.5㎜くらいですが、口の中に入れると最初は違和感があります。
今まで口の中に何もなかった状況から、マウスピースを1日20時間以上装着して過ごす生活に変わり、患者さまが気になることは、今まで通りの食生活をしても良いのか、マウスピースの手入れの方法についてなどではないしょうか。
マウスピース自体に慣れることも必要ですし、初めてのことばかりで、戸惑う患者さまもいることでしょう。

それでは、不安なことを、一つひとつ取り除いていきましょう。

目立たないマウスピース矯正 ワイヤー矯正とマウスピース矯正との違い

マウスピース装着中の注意点

1.必ず、歯磨きをして、口の中を清潔にした状態でマウスピースを装着してください。

歯を磨くときは、必ずマウスピースを外してください。
口の中が汚れた状態でマウスピースを装着すると、虫歯の原因になります。
口の中や歯は、唾液がある程度の洗浄をしてくれていますが、汚れた状態のままマウスピースを装着してしまうと、唾液が歯に届かず洗浄効果を得られなくなるため、虫歯になるリスクが高くなります。
マウスピースを装着するときは、しっかり歯磨きをして、口の中を清潔に保った状態で装着するように心掛けましょう。

2.マウスピース装着中は、原則飲食禁止です。

食事のときは、マウスピースを外しましょう。
マウスピース装着中に、口にしても良いのは水のみです。
白湯を飲む場合は、人肌に冷ましてから飲むようにしてください。
温度が60度以上になる飲み物は、マウスピースを装着したまま口にするとマウスピースが変形してしまう恐れがあります。

3.喫煙は歯科医師の指示に従ってください。

デメリットがあり、禁止される場合があります。
タバコ(電子タバコ)に含まれる有害物質の影響で血液循環が悪くなると歯の移動するペースが遅くなり、矯正期間を延長させることに繋がります。
また、マウスピースにヤニが付き、汚れの原因にもなります。

マウスピース矯正の「アレコレ」

マウスピース矯正中の食事や飲み物

マウスピース矯正中の飲食物には、適した物と控えた方が良い物があります。
特に矯正治療を始めてすぐの頃は、噛む力が必要な食材は痛みを伴うことがありますので、控えた方が良いでしょう。
食事のときは、必ずマウスピースを外すことを忘れないでください。

適した食べ物・飲み物

柔らかい食べ物です。

主食例 おかゆ、雑炊、リゾット、柔らかく煮込んだうどんなど。
副食例 豆腐、シチュー、具材を柔らかく煮込んだスープ、煮込み料理など。
デザート例 プリン、ヨーグルト、ゼリーなど。

飲み物は、水が一番心配ありません。

おかゆ

食事のときはマウスピースを外すため、多少であれば、お茶、コーヒー、人口甘味量を使用している飲み物も問題はありません。
人工甘味料は、虫歯菌の栄養源とならないため、虫歯の原因になりにくいです。有名な物として、キシリトールがあります。その他にスクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテームなどがあります。
しかし、摂り過ぎには注意しましょう。商品の成分表に記載がありますので、確認してください。

控えた方が良い食べ物・飲み物

固い食べ物は、控えた方が良いでしょう。特に、矯正治療を開始してすぐの頃は、固いものを噛むと痛みを伴うことがあります。

糖分を多く含むものやスポーツドリンクは、虫歯の原因になります。またお茶、コーヒー、紅茶、ワインなどは歯に色素が付きやすくなりますので、控えましょう。

粘着性が高い物も控えましょう。例えば、キャラメル・ガムなどです。
固さもあり、歯にも付きやすく、磨き残しやすいため、虫歯になる可能性が高くなります。

コーヒー

マウスピース矯正中の外食での注意点

外食や会社の飲み会に出席することもあるでしょう。食事をするときは、必ずマウスピースは外しましょう。
外したマウスピースは流水で優しく洗い流し、ティッシュペーパーなどの柔らかい布で拭き、きちんとケースに入れておきましょう。
ケースに入れずにカバンやポケットにそのまま入れると、変形や破損の原因になり、マウスピースを作製し直すことになりますので注意してください。

洗うことができない場合は、ウェットティッシュやアルコール消毒ウェットティッシュなどで拭くと良いです。
可能な場合は、マウスピースを拭いた後に、乾燥させてケースにしまうのが理想ですが、外出先では難しいと思うので、ティッシュペーパーでよく水分を拭き取ってください。

マウスピースは1日20時間以上装着することが重要です。飲み会などで長時間飲食することは避け、時間を決めて飲食しましょう。
食事をするときは、固いものは避けて選びます。
アルコール類も糖質の多いものは避け、例えば糖質オフのビール、ウイスキー、ブランデー、焼酎、ジンなどを選びましょう。

食事後は、レストルームなど歯磨きができるところがあれば、しっかり歯を磨き、清潔にしたマウスピースを装着します。
歯磨きができる場所がない場合は、口の中に少量の水(約20cc)を含み、上の前歯、下の前歯、左右の奥歯という感じにブロック分けをし、唇をつかい歯の間に水を通すイメージでクチュクチュうがいをすると、歯の間に詰まった食べ物をある程度取ることができます。
うがいもできないときは、歯磨きシートで汚れを取り、上記の方法で清潔にしたマウスピースを装着しましょう。
歯磨きシート、アルコール消毒ウェットティッシュ、マウスピースケースなどは、常に持ち歩くことをお勧めします。
自宅へ戻ったら、歯磨きやマウスピースの手入れをしっかりしましょう。

マウスピースの正しい手入れの仕方

必ず、水で洗ってください。お湯はマウスピースを変形させてしまう恐れがあります。

流水で洗浄

流水で、指を使い優しく洗浄します。強い力で洗うと、マウスピースの破損の原因になりますので注意しましょう。
マウスピース細部の汚れは。柔らかい歯ブラシで落とすと良いでしょう。
流水で洗っても細部には指が届かないので、細部を洗うときは、頭が小さく毛の柔らかい歯ブラシで、優しく汚れを落とすことも一つの方法です。
歯磨き粉は使用しないでください。研磨剤が入っているものがあるため、マウスピースに傷が付き、傷にカビや雑菌が入るとニオイの原因になります。

マウスピース用洗浄剤を使用する

一番お勧めの洗浄方法は、安全できれいに汚れや着色も落とすことができる市販のマウスピース用洗浄剤を使用することです。
除菌・消毒もでき、ニオイやカビの原因を除去してくれます。

●タブレットタイプ:水にタブレットを溶かして5分程漬け置いた後、水で洗い流すタイプです。

●泡タイプ:泡をマウスピース全体に行き渡るようにかけ、1分程放置します。その後、水で洗い流すタイプです。

どちらも、使用方法をよく読み、漬け置き時間、放置時間を守って使用してください。

まとめ

マウスピース矯正治療では、食事の際はマウスピースを外すこと。装着前に歯を磨いて、マウスピースを流水で洗い、口の中もマウスピースも清潔な状態で装着することがとても重要です。
装着中は、原則飲食禁止。口にして良いものは、水のみです。60℃を超える熱い飲み物は、マウスピースが変形する恐れがあるため、白湯を飲むときは、必ず人肌に冷ましてから飲むようにしましょう。
喫煙は矯正期間の延長に繋がる可能性があるため、歯科医師の指示に従いましょう。
マウスピース矯正中に、適している食べ物と控えた方が良い食べ物を紹介しました。
1日のマウスピース装着時間を減らさないためにも外食や飲み会などでは、長時間ではなく時間を決めて飲食することが重要です。
マウスピースを清潔に保つことも大切です。手入れの仕方を参考に、マウスピースの手入れもしっかりして、虫歯のないきれいな歯並びを目指しましょう。

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