健康寿命の延伸がキーポイントになると言われています。
“健康寿命”と“平均寿命”は大きく意味合いが異なります。
“健康寿命”とは寝たきりや介護状態など健康状態による日常生活の制限がなく自立した生活を過ごせる期間を指し、一方“平均寿命”とは0歳から生存する平均年数を指します。
健康寿命の延伸がキーポイントになると言われています。
“健康寿命”と“平均寿命”は大きく意味合いが異なります。
“健康寿命”とは寝たきりや介護状態など健康状態による日常生活の制限がなく自立した生活を過ごせる期間を指し、一方“平均寿命”とは0歳から生存する平均年数を指します。
厚生労働省の健康寿命の令和元年値についての発表によると、日本の平均寿命は男性81.41歳,女性87.45歳、健康寿命は男性歳72.68,女性75.38歳と言われています。
この平均寿命と健康寿命との差が短ければ短いほど、心身共により幸福度の高い自立した日常生活を過ごしていくことができるのではないでしょうか。
健康的でいきいきとした生活を過ごしていくためには、自分自身の健康をコントロールしていくことが大切だと考えられます。
食べ物は、口から咽頭を通り食道、胃へと運ばれていくため、口は消化器の一部で、内臓の入り口とも言われている重要な部分です。
食べ物は舌で味を感じながら消化しやすいように歯で噛み砕かれ、同時に消化酵素が含まれている唾液が分泌され、飲み込みやすい状態にして喉の方へ送り込みます。
何気なく食事を摂っている時にも口の中では、色々な働きが同時進行で行われ食べ物を身体に取り込んでいくためのプロセスが成されます。
しっかり噛めることで脳が刺激され、活性化されていくと言われており、つまり口の機能は全身の健康を保つ上で重要な役割を担っていると考えられています。
歯を失う原因の第1位は歯周病と言われています。
歯周病は、全世界で最も感染が蔓延している病気と言われており、ギネスブックに掲載されたこともあります。
歯周病を一言で言うと、病原菌によって歯を支えている歯周組織が破壊され、放っておくと歯を失ってしまうこともある、生活習慣病としても位置付けられている口の病気の1つです。
歯周病の1番の原因は歯垢中の歯周病原菌感染ですが、その原因は局所的でなく喫煙などの環境因子や全身疾患などの宿主因子というさまざまなリスクファクターが重なり合い発症の危険性が高まっていきます。
通常、歯周組織とお口の中の歯周病原菌を含む悪玉菌や善玉菌がバランスを保ちながら共生していますが、歯周病原菌に感染している場合は、それらのリスクファクターが加わることによって、そのバランスが崩れ歯周病を発症したり、すでに症状がある方は症状が悪化したりすることもあるのです。
歯周病は、歯垢中の歯周病原菌歯垢によって歯を支えている歯周組織に炎症が起き、自覚症状がなく静かに病状が進行していくことが多いようですが、進行していくにつれ歯肉から出血するなどさまざまな症状が出てきます。
プラーク内の歯周病原菌は、出血による血液を栄養として増殖したり内毒素を産生したりし、その結果激しい痛みに襲われたり、歯を支えている骨の歯槽骨が溶けたり、最終的には歯を失わなければならないこともあります。
また一見、歯周病は口腔内だけの問題と捉えられがちですが、実は口腔内だけでなく全身疾患にも影響を及ぼすと言われています。
歯周病歯周病は、主に心臓疾患,脳血管疾患,糖尿病,腎臓病,認知症,誤嚥性肺炎,そして女性では早産・低体重児出産などお口の中だけに影響があるとは限らず、身体全体とさまざまな関係があります。
例えば、歯周病と糖尿病の関係です。
歯周病は糖尿病の合併症と言われることもあり双方向性に関係があると言われています。糖尿病では、高血糖の状態から歯周細菌などによって炎症反応が強く出やすくなり歯周組織破壊が進行してしまうなど、歯周病が進行したり再発しやすかったりします。
しかし、適切な歯周治療などにより血糖のコントロール改善に影響があると言われています。
その他、特に高齢者では口腔内を清潔に維持していくことで誤嚥性肺炎などの発症リスクを低減していくことができると言われています。
つまり、口が不衛生であったり口腔内細菌が多かったりすると、その細菌も食べ物と一緒に取り込まれてしまったり、血液を通じて細菌が全身へ行き渡ってしまうリスクもあったりと、歯周病は口の問題だけでなく身体全体と深い関係があると考えられています。
虫歯歯周病や虫歯などの発症予防や早期発見及び早期改善は、お口の健康を守っていく上でとても重要です。
年齢を重ねても自分の歯でよく噛み食べて栄養を摂っていけるということは健康に繋がり、健康寿命延伸への重要なキーポイントになるのではないでしょうか。口の健康を守ることは、全身の健康を守ることにも繋がると考えられています。
歯周病や虫歯など口の病気を未然に予防していくためには“予防歯科”が大切です。
予防歯科とは、治療目的で歯科へ通うことではなくそれらが発症することを未然に防ぐ、その予防を大切にすることです。自分に適切な清掃用具を選択し、正しい知識に基づいた毎日のセルフケアを継続すると共に、定期的な歯科検診や専門的なクリーニングを受けるなど、セルフケアとプロフェッショナルケアを合わせて予防をしていくことが口の健康維持への近道ではないかと考えられます。
ではなぜ、毎日のセルフケアと歯科医院で受けるプロフェッショナルケアの両方が大切なのでしょうか。
例えば、歯の表面への付着物は、歯ブラシで除去できる物とそうでないものがあります。食べかすや柔らかい歯垢は取り除くことができますが、食べ物や飲み物による色素沈着や歯石は歯ブラシでは取り除くことはできません。
それらが歯の表面に付着したままだと、歯の表面が粗造になりいつも以上に細菌が付着しやすくなると考えられます。 つまり、セルフケアではアプローチできない部分にプロフェッショナルケアを通してアプローチしていくことが大切です。
セルフケアのポイントは、基本毎日の歯ブラシによるブラッシングに加え、デンタルフロスや歯間ブラシなど補助的清掃用具を使用することで歯垢のコントロールに有効的だと言われています。
歯垢が付きやすい場所は、“歯と歯の間” “歯と歯肉の境目” “かみあわせ部分の溝”です。これらは虫歯になりやすい部分とも言われていますのでセルフケアの際はしっかり覚えておきたいポイントです。
特に“歯と歯の間”の歯垢は、歯ブラシだけでは除去不足でデンタルフロスや歯間ブラシを使用することが大切であると言われています。また、ブラッシングは単に歯を磨けば良いのではなく、適切な歯表面への当て方や圧、動かし方が重要です。
プロフェッショナルケアでは、定期的に来院いただき歯科医院にて専門的な器具を用いながら歯の表面から歯垢や歯石などを取り除いたり、個々に合わせたセルフケアのポイントやブラッシング指導をさせていただいたりします。
毎日の適切なセルフケアに加え、定期的なプロフェッショナルケアを受けることにより歯周病や虫歯などの早期発見に繋がるなど、歯を失うことのリスクを低減させていくことができると言われています。
このように口の健康を維持していくということは、食事を自分自身の歯で噛んで楽しめると同時に、全身の健康にも繋がっていると考えられます。
今と未来の健康に向けて、今日から口の健康を守っていきましょう。
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