頑固な歯の着色を落とす方法

はじめに

歯の着色は、見た目の印象に大きな影響を及ぼします。とくに人前に立つ仕事をしている場合は、歯をきれいに保つことは重要です。

しかし、黄ばんでしまった歯が気になっているにも関わらず、改善できずに困っている方は少なくありません。

今回は、歯の着色を防ぐ方法についてお話しします。色が変わってしまう原因と治療法も併せて説明しますので、是非とも最後までご覧ください。

※50代・男性:タバコ1日10本、赤ワイン・コーヒーを毎日飲まれる方

歯の着色汚れの原因は

歯は、あらゆる原因によって黄ばみなどの着色がみられることがあります。その原因は、大きく分けて2つあります。外因的要素と内因的要素によるものです。

普段の日常生活にも、歯の着色につながる行動が含まれているかもしれません。

はじめに、歯の色を変えてしまう外因的要素から説明します。

歯の着色の外因的要素は

濃い色の飲食物を頻繁にとっている

歯が変色を起こす原因として考えられることは、色の濃い飲食物の頻繁な摂取です。濃い色をした食べ物や飲み物には、歯に付着しやすい色素が含まれています。

色素は歯に触れるとステインという着色物質に変わり、歯に黄ばみを与える原因となるのです。色素が多く含まれている食べ物として、カレー、チョコレート、ケチャップやソースなどが挙げられます。また飲料ではコーヒー、紅茶、赤ワインなどには注意が必要です。

日常生活において色の濃い飲食物を頻繁にとっている方は、とくに歯の着色には気をつけましょう。

普段から喫煙が日課になっている

タバコは、歯に着色する原因の一つです。タバコに含まれるヤニは、焦げた茶色のような見た目が特徴で、粘着力の強い性質があり、タバコを吸うたびに歯の表面に少しずつ付着していきます。

そして歯磨きでは落としにくくなってしまい、少しずつ歯の表面を変色させていくのです。タバコを控えれば改善の余地はありますので、禁煙を検討しましょう。

タバコがダメな理由

歯石の付着などで歯が汚れている

歯に磨き残しがあるとやがて表面に歯石が付着してしまいます。歯石は白色ですが、歯の色とは違い、濁ったような白さが特徴です。

歯と歯の隙間など歯ブラシが行き届きにくい部位に付着するため、部分的に歯が変色したような印象を与えます。歯ブラシでは除去できないため、自分で行える対処方法はありません。歯石の付着が見られる場合は、歯科医院を受診して歯を掃除してもらいましょう。

歯の着色の内因的要素は

人間の生活や体質にも、歯の色に影響を及ぼす要素が含まれています。歯を着色させてしまう内因的な要素は、自分で改善することはできません。特に生まれつき歯の色で悩んでいる方は、歯科医院へ相談することをおすすめします。

テトラサイクリン系の抗生物質を服用したことがある

テトラサイクリンとは、あらゆる細菌感染症の治療薬として処方されていた抗菌薬です。

日ごろからケアを行っているにも関わらず、歯に不自然な黄ばみが見られる方は、テトラサイクリンの服用歴を確認してみましょう。歯が成長しているころの幼少期に服用した経験がある場合、現在の永久歯に着色が見られるかもしれません。

テトラサイクリン系の抗菌薬は、歯を覆うエナメル質の内側に位置している象牙質に成分を沈着させます。成分は、紫外線と化学反応を起こすことで、色素を生じさせるのが特徴です。歯に紫外線の含まれた日光があたると、象牙質の色が変色することがあります。

現在は、テトラサイクリン系の抗生物質は歯の変色を促すとされているため、処方されることは少なくなりました。しかし、幼少期に服用した経験のある方は、歯の着色との関係を考慮しておきましょう。

加齢により歯の色が変化している

歯のエナメル質は、加齢とともに少しずつすり減っていきます。人間は、年齢を重ねることで噛む力が強くなったり、食いしばりなどの悪習癖が目立つようになったりするのです。

エナメル質の内側に位置する象牙質は、黄ばんだような色をしていて、エナメル質が薄くなることで外側から色が目立っていきます。また、年齢を重ねることによって象牙質は厚みを増すため、さらに外側から見たときの黄ばみが強くなる傾向にあります。

エナメル質が形成不全を起こしている

歯の表面のエナメル質が正常に作られず、変色や欠けなどが見られることが特徴です。

乳歯への外傷や大きな虫歯の経験、また全身的な障がいがある方はとくに気をつけなくてはいけません。
また乳歯から永久歯に生え変わる時にエナメル質が、正しく形成されずに変色してしまう可能性が考えられます。生まれつき歯の表面に茶色い部分が見られる方は、歯科医院を受診してエナメル質が正常であるかを確認しましょう。

歯の着色を防ぐために自分で行えるケア方法

歯は黄ばんでしまうと厄介ですが、未然に防ぐ方法も存在します。普段から、歯に対するケアを行うだけでも十分に効果的です。
これから、自分で行えるケア方法について説明します。歯の着色の防ぎかたが良く分からない場合は、是非とも参考にしてみてください。

食後や喫煙後はできるだけすぐに歯を磨く

食後は、必ず歯を磨く習慣を身につけましょう。歯磨きをするのに良いタイミングは、食べ終わった直後です。

しかし、柑橘類などの酸の強いものは例外で、食後30分以降の歯磨きがよいとされているので気を付けてください。酸の強いもの以外では、食後できるだけ早めに磨くことが大切です。

また、喫煙に対しても同じことが言えます。タバコを吸った後は、なるべく早めの歯磨きを心がけましょう。

食べ物やタバコに含まれている、歯の着色を促す原因物質は、時間をかけて少しずつ歯の表面に染み込んでいきます。着色物質が染み込む前に歯を磨いてで除去することで、歯の色が変わるのを押さえられるのです。

どうしてもすぐに歯を磨けない場合、水で口の中をゆすぐだけでも問題ありません。歯を磨くほうが効果はありますが、多少の改善は期待できるため、少しでもお口の中のケアを考慮しましょう。

正しいブラッシング法を身に着ける

毎日、食後に欠かさず歯を磨いていたとしても、正しいブラッシング方法でなければほとんど意味がありません。間違った方法で歯を磨き続けていると、必ず磨き残しができてしまい、汚れとともに歯の着色は進んでしまいます。

正しいブラッシング方法の習得は、磨き残しを減らすことにもつながり、汚れなどによる歯の着色を防ぐには十分効果的です。
また、歯ブラシにはさまざまな大きさや形のものが存在します。自分に合ったものを選び、正しい方法で歯を磨きましょう。

定期的に歯科医院へ通院する

毎日のように、自宅で歯のケアをしていても、正しくできているかを自分で判断することは困難です。自宅でのケア方法が不安な方は、歯科医院へ通院して歯を検査してもらいましょう。

歯科医院に来院すれば、歯科医師や歯科衛生士によって歯の状態を診てもらえます。また事前に相談すれば、虫歯だけでなく、歯の着色に対する治療を受けることも可能です。

定期的な歯科への受診は、きれいな歯を維持するためにはとくに効果が期待できます。ぜひ歯科医院に通う習慣を身につけておきましょう。

歯の定期検診

歯の着色に対する治療にはどんな方法があるか

すでに歯が着色していると、自分で取り除くことは難しくなります。歯の着色に効果的な歯磨剤などもありますが、効率的な方法は歯科医院に相談し、治療を受けることです。

これから、歯の着色に対して、歯科医院では実際にどのような治療が行われているのかをお話しします。すでに歯が変色してしまい、困っている方は参考にしてください。

ホワイトニングを行う

歯の着色を取り除く方法の1つとして、ホワイトニング治療が挙げられます。ホワイトニングにはさまざまな種類がありますが、いずれも歯科医院へ通院しなくてはいけません。

最近では、自分でホワイトニングを行えるサロンなども存在します。しかし、自分で行うホワイトニングは、歯に上手く当たらないなどの問題点が生じるため注意が必要です。

より確実な効果を得たい方は、できるだけ歯科医院に来院して治療を受けましょう。歯科医院へ相談すれば、ホワイトニング治療をはじめるまえに、歯の状態を検査してもらえます。

汚れなどが見られたときは、先に歯を掃除してもらえるので、大きな効果を期待できるのです。

歯のクリーニングを行う

歯科医院で検査を受けたときに、汚れや歯石の付着が見られた場合、専門の器具で歯を掃除してもらえます。自分自身で歯を磨く際、しっかりチェックしたつもりでいても、磨き残しに気づけないことも少なくありません。

歯科医師や歯科衛生士による歯の検査によって、より正確に歯の汚れを特定できます。自分では取り除けない歯石も除去してもらえるため、歯の状態を改善することとしては効果的です。きれいな色と、歯の健康状態を維持するためにも、定期的に歯を検査してもらう時間を確保しましょう。

ブラッシング指導を受ける

普段から正しく歯を磨けるるように、正しいブラッシング方法の指導を受けることも大切です。

歯科医院へ相談することで、歯の磨き方や、歯ブラシの選び方を指導してもらえます。

正しいブラッシング方法を習得することで、毎日行う歯磨きでの磨き残しを減らすことにも効果的です。

また、ブラッシング方法には種類があり、汚れが残りやすい部位によってより効果的な方法を教えてもらえます。歯石の付着や、歯の着色を防ぐことにもつながるので、是非とも歯科医院で相談してブラッシング指導を受けましょう。

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