いつから予防歯科(定期検診)を始めるのがベスト?

はじめに

「子供の歯を虫歯にしたくない」ほとんどの親御さんがそのように思っているのではないでしょうか。子供の乳歯が生えてくると、子供の虫歯予防が気になるようになってくることだと思います。

虫歯を未然に防ぐ「予防歯科」はいつ頃から通うのが良いのでしょうか。今回は予防歯科の始め方や時期について詳しく解説していきます。

小児歯科

歯医者さんに通う時期はいつからがいいの?

子供の成長は、その子供によって違うので、明確に「いつから通いましょう」という決まりはありません。ただし虫歯ができてからではなく「予防歯科」で歯医者さんに通い始めましょう。おすすめの時期は、1歳半頃くらいです。

乳歯の生え方には個人差がありますが、およそ9ヶ月前後から生え始めます。そこから徐々に本数が増え1歳半頃になると、前歯が生え揃い、奥歯が生え始めてきます。

この時期になると、離乳食から幼児食になってくることからも、虫歯のリスクが増え始めますので、予防歯科で通い始めるのにちょうど良い時期だと言えます。多くの自治体で1歳半健診を行っており、歯科健診も行うので、それをきっかけに歯医者デビューをするのも良いかもしれません。

初めての歯医者さんはいつ頃?

動画で見る:予防歯科はいつから始めたら良い?

子供の予防歯科では何をするの?

子供の予防歯科では、虫歯を未然に防ぐためのケアをします。具体的には次のような診療内容になります。

  1. フッ素塗布
  2. シーラント
  3. ブラッシング指導
  4. 間食指導
  5. PMTC

それぞれの内容と始める時期の目安について解説していきます。

フッ素塗布

フッ素を定期的に歯面に塗布すると、虫歯になりにくい歯になります。
歯の表面のエナメル質の構造を酸に強くする「歯質強化作用」、歯から溶け出したカルシウムを再び取り入れる「再石灰化作用」、虫歯菌に対する「抗菌作用」があります。

歯科医院でのフッ素塗布は、歯が生えていれば何歳からでも受けることができます。歯科医院で取り扱っているフッ素は、子供にも好まれるようなフレーバーがついているものもありますので、小さな子供でも安心です。
歯医者さんデビューと同時に開始するのも良いでしょう。

シーラント

シーラントとは、臼歯(奥歯)の噛む面のボコボコとした溝を、薄いプラスチックのような材料で埋めて、細菌の付着を防ぎ、虫歯を予防するものです。
臼歯の溝は、とても深く細いため、いくら歯ブラシで磨いても、汚れが取れないことがあります。シーラントの施術は、歯に風をかけて乾燥させた状態にして材料で埋める処置が必要になります。長い時間口を開けたままにできないと難しい処置です。

乳臼歯が生えてくる3歳頃以降で、歯医者さんに慣れてきて、口を開けたままにできるようになったら始めると良いでしょう。

ブラッシング指導

子供が自分で歯ブラシを動かせるようになるのは、3歳以降です。3歳では、横にゴシゴシと動かす仕草ができるようになってきます。ただし細かいところまでは磨けません。

小学生くらいになると、細かいところまで自分で磨くテクニックを身につけることができるようになってきます。

年齢に応じたブラッシング指導がありますので、歯医者さんに通いはじめたら、ブラッシング指導を受けると良いでしょう。子供のブラッシング指導と同時に、仕上げ磨きの指導も受けることができます。

間食指導

間食、特に甘いものの食べ方は、歯磨きと同じくらい虫歯予防に大切です。
甘いお菓子やジュースは、ダラダラと食べたり飲んだりすると、あっという間に虫歯になってしまいます。全く食べてはいけないのではなく、食べ方に気を付けることが大切です。

子供が理解できる年齢になったら一緒に間食指導を受けるのも良いでしょう。もちろん小さな子供のおやつに悩んでいる場合なども、相談に乗ってもらうことができます。

PMTC

PMTCとはプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、歯科医院で行う歯の表面のクリーニングのことを指します。

普段の歯磨きでは落としきれない虫歯の原因汚れを、専用の器械を使ってクリーニングしていきます。コントラエンジンという歯を削る器械とは別の低速回転の器械を使って、小さなブラシやゴム製のチップを使って磨いていきます。

始めは怖がることもあるかもしれません。無理に行う必要はありません。「歯科医院=怖いところ」となってしまわないように注意が必要です。3歳以降の説明が理解できる年齢になってから、徐々に始めていくのが良いでしょう。痛み等は全くないので、慣れると子供でも簡単にできます。

小児の虫歯予防 歯のクリーニング

歯医者に通う時の注意点

虫歯になってから歯医者さんに行くと、どうしても急いで治療をしなくてはいけない状況になります。お子さんに怖いイメージをつけないよう、虫歯になる前に予防歯科に通うのが理想的です。

予防歯科に定期的に通っていれば、もし治療が必要な場合になっても早めに対処できますし、歯医者に慣れているのでスムーズに治療を進めることができます。子供を楽しく予防歯科に通ってもらうために大人は次のことにご注意ください。

歯医者を怖いイメージにしない

「痛いところ」「怖いところ」のイメージを植え付けないように、歯医者さんを使って怖がらせたりすることはやめましょう。

通えたら褒めてあげる

予防歯科で処置ができたら、しっかり褒めてあげるようにしましょう。褒められると、子供は嬉しいですし、やる気につながります。

子供がぐずる時間帯は避ける

お腹が空くお昼前や、夕方の疲れている時間、いつもお昼寝をする時間など、子供がぐずる時間は避けるようにしましょう。

自宅で始める予防歯科

予防歯科とは、歯医者さんに通うことだけではありません。日々の歯磨き習慣や間食習慣によって、虫歯ができてしまいます。
予防歯科に通うのと同時に、自宅での毎日の習慣の改善を始めましょう。

フッ素入りの歯磨き粉

フッ素配合の歯磨き粉の利用も、虫歯予防になります。ペースト状のものからジェル状のものまであるので、使いやすいものを利用すると良いでしょう。 歯科医院で塗布するものと比べると濃度は低くなりますが、毎日の利用で効果的に働きます。歯科医院のフッ素塗布と併用しても全く問題ありません。

濃度の記載があるものでは、6歳までは1000ppm以下のもの、6歳以上から大人は1500ppmのものが推奨されています。
うがいがまだできない年齢でも使用できます。うがいがまだできない場合には、歯ブラシの先に少量付けて、歯磨き後に塗るような感じで使用するのが良いでしょう。

3歳から4歳になり、うがいができるようになった後は、たくさんうがいをしないように注意しましょう。フッ素が全て流れてしまいます。軽く水を含んで捨てる程度で大丈夫です。

毎日の歯磨き

幼児の毎日の歯磨きは、仕上げ磨きをすることが基本です。子供の歯磨きではほとんど汚れは落ちていません。
2歳頃のイヤイヤ期では、歯磨きに大変な思いをしていることもあるかもしれません。しかし、「嫌がるからやらない」としてしまうと、あっという間に虫歯ができてしまいます。

1日最低1回は丁寧に仕上げ磨きをする時間を作りましょう。嫌がる場合には、押さえてでも必ず短時間で磨き、終わったら褒めてあげるというスタイルにしていきましょう。
学童期になり、自分で磨くのが上手になっても、大人の歯への生え変わり時期は、汚れがとても溜まりやすくなります。仕上げ磨きは続けるようにするのが良いでしょう。

まとめ

予防歯科を始める時期の目安の一つは1歳半頃です。ただし、子供の成長はそれぞれですので、必ずしもその時期にとらわれる必要はありません。3歳頃までに通える歯科医院があると安心かと思いますので、1歳半前後から3歳くらいまでのタイミングで、予防歯科を始めていきましょう。

お母さんやお父さんの定期検診などに一緒に連れて行き、雰囲気に慣れてきたら始めてみるのも良いですね。

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