精密な治療

精密な歯科治療

精密にどんなイメージを持ちますか

『精密』といえばなんとなく良いイメージがしますよね。
私もそうです。精度がいいとか、自分にフィットしてる、歯が長持ちしそうというイメージがあるからだと思います。

では、なぜ精密な治療が必要なのでしょうか。

精密治療が必要な理由

まずはこちらのレポートを見て欲しいと思います。

  1. 根尖周囲外科手術に関して、治療の成功率はマイクロスコープありの場合74%、なしの場合54%と有意に差がある。
  2. 近心頬側根管から口蓋側の髄床底を削除してMB2を探索するin vitro実験を行ったところ、歯内療法専門医でさえ、15本中1本に穿孔を起こした。
  3. 本来の根管を維持している再根管治療の成功率は89.9%であったのに対して、本来の根管を逸脱して形成している症例では、成功率は47%に下がるというものである。
  4. 抜髄症例では成功率98%だか、感染根管症例は初回治療ならば86%、再治療なら62%と有意に治療成功率が低くなることを明らかになった。つまり初回の治療が最も大事でそこを精密な治療を行うかが大事なのである。

どうでしょうか。これを聞くと精密な治療が必要であるとしっかりわかります。

根拠のない歯質の削除は穿孔の危険性があります。歯根の湾曲方向が不明瞭な場合も同様で、無理に操作すると湾曲に追従できずに穿孔を招く恐れがあります。

しかし、CT画像から削除しようとする象牙質に関する情報があらかじめ得られておけば、安全な根管の探索が実現する。

これは、ゲームで例えると、攻略本や攻略サイトを先に見るようなものかと思います。 内容を知ってプレイするのと、しないのとでは攻略の時間も違ってきますし、重要なアイテムの取り逃がしもないですよね。

それでは、当院が精密治療にこだわっているポイントを紹介いたします。

ケースによってというよりほとんどの治療で撮影するとより良い治療ができるということがわかりますね!

精密治療で使用する器具

歯科用CT

歯科用CTは医科用CTに比べ全般的に誤差が少なく、空間分解能が高いです。
任意の断面が簡便にリアルタイムに見ることができます。
また、当院のCTは被曝線量低減のため撮影領域を小さく絞れるのが特徴です。
さらに、撮影領域を小さく絞ることで、画像のボクセルも小さくなり、より鮮明な画像を見ることができるのもこの特徴です。

従来の口内法X線写真やパノラマX線写真のみでは、病態や解剖学的位置関係などを十分に把握できませんが、歯科用CTでは水平断面、矢状断面、冠状断面と3次元的に病態を観察できるため、治療計画の立案に役立ちます。

歯科用CTのメリット

  1. 歯周病において:3次元的な歯槽骨状態の検査
  2. 矯正治療の診断
  3. 口腔外科において:悪性腫瘍治療のための骨欠損の評価
  4. 抜歯において下顎管と親知らずの位置関係:抜歯時に下顎管損傷の防止
  5. インプラント治療において:骨形態の評価、下顎管とインプラント先端の距離測定、埋入計画、インプラントと上顎洞の位置
  6. 根管治療において:骨面からの根尖突出(フェネストレーション)の診断、破折器具の検出、根尖病変の広がりの把握、根尖切除術における有用性、穿孔部位の特定と大きさの検出、歯根破折の診断(確定診断は破折線を肉眼、マイクロスコープ、X線写真で確認すること)複雑な解剖学根管形態、内部吸収、歯根・根管の数や走行、側枝などの微細な構造の確認、未処置の根管の発見、頬舌的な形態的特徴を把握できる

マイクロスコープ

マイクロスコープは、観察視軸と照明の光軸がほぼ同一であること、照明の光路と作業領域との間に障害物が介在しないこと、強力な照明装置を有していることから視認性がとても良いのが特徴です。

マイクロスコープの使用で、肉眼や拡大鏡では観察が困難であることが多い歯内療法領域では、根管の探索、根管内異物除去、クラックの発見、歯根破折の発見、歯根端切除術、根管口の発見、根管拡大形成の確認、根管内破折器具の確認と除去(根管内で破折した器具を盲目的に手指の感覚で除去を試みることは、非常に困難を極めることが多く、器具の再破折や穿孔など二次的な問題を起こす危険性が高い。

マイクロスコープによる治療実例

根管内破折器具の除去を安全かつ確実に行うためには、破折器具および根管をよく観察し、適切な部位を削除する必要がある。
明視野になることで、確実な処置が安全に行える)、穿孔部の確認と封鎖(まず穿孔部の範囲、止血状態の確認が必要である。
髄腔内であれば、肉眼あるいは拡大鏡下で封鎖処置が可能な場合もあるが、根管内における穿孔の封鎖については、拡大鏡でも確実な処置は困難である)、逆根管充塡(窩洞形成など)、フィン・イスマスの確認が明視野で行えます。

CTとマイクロスコープの併用によって、歯を3Dで捉えることができ、根管口が硬組織に覆われていたり、湾曲した根管においても安全に根管の探索を行えます。

衛生士においても使用します。 定期検診の際に:う蝕の発見、細かい歯石の発見、縁下歯石の確認、根分岐部の確認など。

歯科用ルーペ

マイクロスコープより安価で、動きやすいです。

倍率は物によって違うが院長の私は常用で使う2.5倍と、細かいところを見るための5.5倍を所有しています。

EQ-V

ガッタパーチャを加熱するため、側枝にも根管充填材を入れることができます。

また流動性のあるガッタパーチャで根管口部まで緊密に根管充填ができます。

Ni-Tiファイル・WAVE-ONE

根管形成法がクラウンダウン法となり、本来の根管形態を破壊することなく根管形成を行えます。また湾曲根管に対して、ブロック、レッジ、穿孔などの偶発事故を減少させられることもメリットです。

歯科業界は今すごい速さで進化しています。我々はその波に乗り遅れないように日々勉強と鍛錬を怠りません。また、患者様に提供できるものはより早く取り入れていきたいと思っています。

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