審美歯科のよくある質問
質問一覧
- 審美歯科とは何ですか?
- 『審美歯科』とは歯に関する意職(デンタルIQ)が高い欧米で生まれた新しい歯科分野です。
一般の歯科は虫歯などの治療が目的ですが、審美歯科は「美しい口元」を目的とする治療やケアを行う分野です。普通の歯科で出きる治療を全てクリアした上で、あらゆる歯や歯並び、口元のコンプレックスを解消して美しい口元に整えます。
- 保険治療と審美治療の違いは何ですか?
- 現在の日本の保険治療で認められているのは、痛い所を限られた方法で治す、入れ歯を入れる、といった歯科医院における最低限の内容です。
見た目に関する治療は認められていないといっても過言ではないでしょう。さて、審美治療において、一番の違いは使用する材料です。
保険で認められる白い材料はレジンというプラスチック系のものだけです。これだと、飲食物や嗜好品によってみるみる変色します。また、強度も弱いのでスキマができたり変形したりしてきます。
一方、審美治療に用いるのはセラミック、つまり陶材系です。食器に例えると分かりやすいと思いますが、プラスチックの食器と陶器の食器では、汚れの付きやすさ、落としやすさは格段に違うでしょう。
一昔前は強度に不安がありましたが、現在は金属にも劣らない強度を持ったセラミック系の材料ができていますので、ご安心ください。当院では、様々な患者様の希望に添える材料をご用意しております。
- 自費治療のセラミックと保険治療のプラスチックの素材の違いは何ですか?
- セラミックは陶器で出来ています。そのため、変色がない、硬いことが1番の特徴です。
また、歯科のセラミックは表面をツルツルに研磨して使用するため、プラークがつきにくいこともメリットになります。
プラスチックはというと、まず変色します。また、柔らかく削れやすいため、使用してくると表面が削れてきて、かみ合わせが変わってきます。
また、セラミックに比べて表面に粗さがあるので、プラークも付きやすいです。そのため虫歯になるリスクが高いことが2つの大きな違いと言えるでしょう。
- 自費のかぶせ物はなぜ高いのですか?
- 歯科治療は、保険治療と自費治療の二種類あります。
保険治療は、3割を自分で負担し、残りの7割を国や会社が負担します。自費診療の場合は、10割が自己負担です。
例えば、1,000円の治療をした場合保険治療の場合は、自己負担金額は300円で、残りの700円を国や会社が負担します。自費治療の場合は、自己負担金額は全額の1,000円になります。
それでは、自費治療と保険治療の違いは何かというと、保険治療は行う治療の内容が国から定められているため、かぶせ物の種類や治療方法が限られています。ちなみに日本では、ここ30年くらい新しい治療方法は認められていませんので、今後も新しい治療方法が保険で認められる可能性は少ないでしょう。
歯科の自費診療で代表的なものは、インプラント・セラミック・ホワイトニングなどです。
- かぶせ物をしたら虫歯にならないのですか?
- いいえ、虫歯にも歯周病にもなります。
基本的に審美歯科のかぶせ物も銀歯のかぶせ物も同じと考えてください。歯ブラシをしなければ虫歯にも歯周病にもなります。かぶせ物をしたら虫歯にならないと思われている患者様がいらっしゃいますが、磨かなければ虫歯にも歯周病にもなります。
大きな間違いですので、きちんと歯ブラシしましょう!かぶせ物の寿命は、およそ10年以上です。
しかし、患者様のメンテナンス状態や定期検診に通われる頻度、ブラッシング方法などにでかぶせ物の寿命は大きく左右されます。
また、歯ぎしり・食いしばりのある患者様の場合、マウスピース(ナイトガード)の装着が必要です。装着する頻度が少ないと、その分寿命も短くなります。必ず定期検診には足を運び、マウスピースの着用はしっかりとしましょう。
- 費用はどれくらいかかりますか?
- どんな治療を何本で行うかによります。
かなりピンキリですが、つめ物1本ですと4万円から、口の中の全ての歯をかぶせ直しすると、300万円近くかかります。
歯科医師に相談する時は、どこがどう気になっているのか、どういう治療があるのかを話、納得の行くゴールを一緒に目指して行ってください。決して歯医者任せにはしないようにしましょう。
- セラミックの治療をするとどれくらいの期間がかかりますか?
- 治療行う歯の状態やそれに伴う治療内容によって変わってきます。つめ物、かぶせ物1本なら1〜2週間で終わります。
歯の神経をとらないといけない場合は1ヶ月くらいかかります。何にしてもまずは検査が必要になりますので、日にちに期限がある場合は早めの治療開始をおすすめします。
- セラミックを入れた歯は、どれくらい持ちますか?
- セラミックは金属に比べ劣化の速度は遅いです。
しかし、セラミックといえど、強い力が加わると、お茶碗が落ちると割れるのと同じように割れてしまいます。そのため、噛む力が強い方や、歯ぎしり食いしばりをされている方は、マウスピースの使用をおすすめします。そうすることで、長期にわたって持たせることが可能です。
私は自分にもセラミックとゴールドを入れていますが、ゴールドは20年、セラミックは5年もっています。これからなにもなければもっと持つでしょう。また虫歯にならないように、ケアも大切になってきます。
- かぶせ物の保証はありますか?
- 基本的に5年間の保証がつきます。条件として、定期的にメンテナンスに来院頂く必要があります。
- 銀歯は白くなりますか?
- 銀歯自体の色を変える事は不可能ですが、銀歯をはずして、セラミックの歯をかぶせなおすことにより違和感のない白い歯になります。
セラミックの歯の種類はどのようなものがありますか?メタルボンドタイプやオールセラミックスタイプまで色々な素材があります。
奥歯ではジルコニア系のオールセラミックやメタルボンドがお勧めです。アレルギーの問題や前歯の審美性を考えるなら光を通すオールセラミックが良いでしょう。
- 差し歯の土台は?
- グラスファイバーが良いでしょう。銀の土台を使用した場合には、歯茎が黒くなったり、金属アレルギーが現れることがあります。
また、歯に強い力がかかった時に硬い金属が内部にあると歯根が折れてしまう可能性もあります。近年では安全で変色しないグラスファイバーが中心です。
- ホワイトニングは安全ですか?
- ホワイトニング剤の主要部分である過酸化水素、過酸化尿素は消毒用に用いられるもので、安全性についてはADA(アメリカ歯科医師会)、FDA(アメリカ政府食品医薬品局)でも認められており、アメリカでは1,000万人以上の人が使用しています。歯科医や歯科衛生士の指示を守って使用することが大切です。
- ベニアとはなんですか?
- 正式名称をラミネートベニアといいます。
これは歯にかぶせものをするのではなく、歯の表面だけに対して薄いセラミックを貼りつける治療のことです。そのため、かぶせ物に比べて歯を削る量が少ないのが特徴です。
しかし、かぶせ物に比べて接着面積が小さいので、取れてしまうことがあります。
- 昔にかぶせ物をした歯の周りが黒くなっています。なぜでしょうか?
- それは、金属を使用したかぶせ物だからだと思われます。
金属を使ったかぶせ物をしているとその金属のイオンが歯や歯ぐきに流れて、黒くしていきます。歯であれば、ホワイトニングによってある程度改善することが可能です。
歯ぐきに関してはなかなか難しく、外科的に切除するか、ピーリングを重ねて行うことで若干の改善がみられます。セラミックやジルコニア単体で作られたものであれば、こういったことはおこりません。
- 歯をぶつけて変色しているのですが、キレイになりますか?
- 歯をぶつけたときの外力によって歯の神経が死んでしまっているのが原因と考えられます。
その場合は、歯の神経があった部分をキレイにして、細菌がわかないように根の部分につめものをし、かぶせものをすることでキレイになります。
- 歯の神経を取ったら変色してしまいました。
- 歯の神経を取った歯は変色しやすいです。内部が死んでしまっているので、象牙質が徐々に変色し始めます。歯のホワイトニングやセラミックをかぶせる治療で補うことが可能です。